居場所

September 22nd, 2013 in Vancouver

 

日本に帰りたい気持ちと帰りたくない気持ち。

Canadaに残りたい気持ちと残りたくない気持ち。

この上に私は立っていて、ちょっと今答えがみえた気がした。

日本に一時帰国した際、やっぱりいいなと思ったのは食で、嫌だなと思ったのはそこら辺の学生を見た時で、それがそのまま答えだったんだなと知った。

私が小学生高学年頃から携帯が身近なものとなって、今や防犯対策を目的として携帯を持たせている親は多い。あと、ゲーム。任天堂の生みの親が亡くなりましたが、あなたは子供達に何を与えたかったの?あ。責める気はさらさらない。ただの疑問。ゲームでさえ簡単に持ち運べる時代。便利になりすぎて、話すことを忘れて携帯で話題を作り、携帯やゲームで友達を作る。一度も会ったことのない友達。Facebookで友達だから友達。

携帯で誰かとメールをしているであろう学生。隣には友達と思われる人。

何してるの?

目の前に友達いるでしょ?

他の人と会っているとき、今あなたの隣にいるその子とメールするの?

違う人にも同じことをするの?

そういう日本の学生が嫌。

と思ったけど、そんなどこの国でも同じでむしろ学生だけじゃないし、学生卒業したってそうやって育った人はそれを繰り返すし。

何が悪いの?

そんなかんじで。

嫌な部分を母国で見たくない。帰国したときラブホテルに行ったけれど、ホテル街から20代前半女性と中年男性。少なくとも3組は見た。そういうところを見たくないだけ。自分が生まれ育った国がおかしな汚い国だって思いたくないだけ。見ないようにしたいだけ。これをおかしな汚い国だって思う私も、正当なのかわからないけれど。

とりあえず、これが帰りたくない気持ちの原因。

Canadaでの暮らし。これはまたいいもので、そりゃ自由。何にも縛られないで、自分のやりたいことやって、誰に怒られる訳でもなく、失敗したら自分の責任でやりたい放題。でも、私が居たっていなくたってCanadaはCanada。まだ1年ちょっとしか住んでいないし、人脈は少ない。むしろほぼ知り合った人たちは母国へ帰ってしまった。そういうところCanadaって。人の出入りが激しい国。そういうところでの生活ってただ虚しくて、独りになった気分。友達を作ればいいとかそういうことで紛れるかもしれないけれど、そう簡単に気の合う友達が作れる訳でもないし、作るって言い方も嫌だな。彼がいるからって全てが満たされる訳でもないし。面倒な気持ちが産まれちゃう訳でもある。自分の居場所を確保するのってディズニーのパレードじゃないけど、大変よね。

これ、Canadaに残りたくない気持ちの原因。

数年で日本の居心地よさを超える物はCanadaにはありませんでした。残念ながら私には。

はじめの「ない」原因と次の「ない」原因を比べたとき、前者のほうが受け入れられた。

日本に帰って日本の全てを受け入れようと思った。

日本人として産まれてきた限り。

正直わたしも同じことをしているし、現に今。彼も私もパソコンの前。こんなに近くにいるのに会話なし。彼はゲームの売り買いやら日本で言う2ちゃんやら、私はBlog作成。

 

そう。私もおかしな人です。 

 

だから日本帰るよ。

 

Anne